医系大への羅針盤 医歯薬進学

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Close Up《未来の医療人をつくる場》

  • Closeup_03
  • 2020.01.10
  • 「計算ミスは医療ミス」の覚悟で医師になって役立つ力を数学で鍛える
  • 川浦 祐介 講師(恵比寿校責任者・数学科)

     

    「計算ミスは医療ミス」の覚悟で医師になって役立つ力を数学で鍛える

    医学部入試の数学の難易度は、何校かの例外を除けば、実は標準レベルです。全科目の総合点で合否が決まるので、数学が苦手だった生徒も、最低ラインまで実力を伸ばすことで、ちゃんと合格しています。何よりも大事なのは基礎固めだと考えています。
     

    マーケティングリサーチ業の経験がある私は、不注意による計算ミスを軽視する生徒たちが非常に気になります。高倍率の医学部受験では小さな失点が大きな順位の差を生みます。また、公式が身に付く前の理解不足によるミスはともかく、慣れによる集中力不足によるケアレスミスは、医療ミスにも通じると思うのです。医師が緊張感と集中力を維持できなければ、患者の命に関わるわけですから。

     

    そこで私は、高校数学の約20単元から計算の単元だけを集めた『シャカリキドリル』を開発しました。朝のラジオ体操のように、授業の最初の10分間で取り組み、回答数と正答数を伸ばしていくものです。武蔵小杉校と恵比寿校混合の成績順位が掲示される「ウィークリーテスト」は、生徒にとってライバルを意識するものになりますが、このドリルは実は、前回の自分との闘いなのです。
     

    生徒には、数学の受験勉強を通して、迅速な判断力と作業の正確性、集中力や分析力、それから患者に対する際に必要な論理的な思考力などを鍛えてほしいと伝えています。実際、何度も同じ計算ミスを繰り返す原因を突きとめ、自分の弱点を直視できた生徒は、多浪を終わらせ合格することができました。ここで培った力は、きっと医師になっても役立つはずです。
     

    得意、不得意は誰にでもある限られた時間で得点力を高めよう

    得意なものと苦手なものを俯瞰して浮き彫りにする「自己管理表シート」も独自に用意しています。単元ごとに絶対に落としてはいけない問題を厳選して渡し、生徒が自己採点して、結果を○△✕の3段階評価で一覧表に書き込むというものです。これで数学力の分析が可能になります。解答を見たら分かった△と、見ても分からなかった✕の問題に集中して取り組めば、無駄がありません。
     

    恵比寿校には専任講師以外にスタッフ兼任の3人の数学講師が常駐しており、「いつでも相談できる」と生徒たちに好評です。しかし、人間というものは自分で納得したことしか継続できません。確かな力を養うためには、生徒自身の分析力と気づきを促すことが最終的に最も有効なのではと思います。
     


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