東海大学医学部医学科2年 迫村 穂貴
出身校:日本大学文理学部 中退(再受験)
合格した大学:東海大学(医)、獨協医科大学、埼玉医科大学、
聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学
私はこうして医学部合格を勝ち取った
東大螢雪会出身者に聞く〜完全個別指導で身についた医学部攻略法
数学科から医学部への進路変更
ー他大学からの再受験とのことですが、なぜ医学部を目指されたのでしょうか。
高校が大学の附属校だったので、あまり深く考えず、そのまま大学の数学科に進学しました。大学1年の時に東日本大震災後のボランティアに参加したことで、多くの人の役に立てる医師という職業を改めて意識するようになり、1年生の12月に医学部受験を決心しました。この時、大学もやめました。
ー受験勉強で心がけたことや、工夫したことがあれば教えてください。
数学の苦手分野を具体的に担当の先生に伝えて、理解できるまでじっくり教えていただきました。だんだん点数が上がってきて、その後は総合演習に進み、全分野を網羅した問題に取り組みました。さらに、学校の授業で化学の苦手分野を把握していたので、高2の1月から化学・生物も受講しました。
ー塾にはいつ頃から通われたのですか?
大学をやめてすぐ、早速どんなものか医学部を受験してみたんですが、あまりに難しくて…。もちろん不合格で、4月から集団授業の予備校に通い始めました。集団授業の予備校では、朝から夕方まで授業があるので、自分だけの勉強時間がうまくとれず、昼夜逆転の生活になってしまって、朝予備校に行けずに休んでしまうこともありました。成績もあまり上がらなかったし、自分の勉強スタイルに合っていないと感じ始めて…。2年目は苦手科目を重点的に勉強したいと思い、父の薦めで東大螢雪会に入会しました。
東大螢雪会ではマンツーマンの指導ですから、「先生が待ってくれている」と思うと朝から行く気になりました。
模試の結果に一喜一憂しない
ー得意・不得意科目はありましたか? どのように勉強されたのでしょうか。
英語が苦手だったので、単語や文法を反復し、長文読解に毎日取り組むことで克服しました。わかるようになってくると勉強が楽しくなり、出された課題以上のこともして、先生は丸つけが大変だと悲鳴をあげていました(笑)。また、理科は、高校で化学を履修していなかったので、ほぼゼロからのスタートでした。化学を、浪人1年目に予備校で一通り学習し、2年目は3月に勉強をスタートできたので、早い時期に化学・生物の基礎の総復習を終えることができました。
ーそれでも、浪人中のスケジュールとしては少なめの授業数ですね。
はい。苦手科目に重点を置きつつ、自分の勉強 時間を確保したかったのです。朝一番に塾に来て 自習を始め、午前中に授業を受けたら午後はずっ と自分の勉強時間にあてることができました。
ー受験勉強をしていく上で、自分の立ち位置を知るのに何を参考にしましたか。
予備校では塾内模試しか受けなかったので、自分の立ち位置がよくわかりませんでした。東大螢雪会に入って外部模試を受けるようになり、そこでやっと自分がどのあたりにいるのかがわかってきました。模試の結果に一喜一憂するのではなく、最終的に同じ医学部を受験する人の中で自分がどの位置にいればよいかを考えました。
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