医系大への羅針盤 医歯薬進学

最新号/定期購読はこちら

MENU

Close Up《未来の医療人をつくる場》

  • closeup201910_03
  • 2019.09.10
  • 生徒のLife を支える覚悟をもち 講師が常に研鑽してこそ結果が出る
  • 井上 賢一 講師(英語科)
    面接・小論文対策

     

    YMSの講師陣は、受験教科対策をすればいいというわけにはいかない。医のアートを掲げるということは、講師にはそれ以上の人間力が求められるということ。そして、生徒が希望講師を選ぶ、高校以上に密ともいわれる担任制も、講師の指導力があってこそ有効に機能する。そんな教育的環境で20年以上講師を務めるおふたりに話を伺った。

     

    学び成長する喜びを伝えたい

    私は、この仕事をとても楽しみながら、20年以上YMSで教えています。楽しむというと誤解を招くかもしれませんが、厳しいこと、苦しいこと、辛いことも含めて、すべてが楽しさにつながる。それが学びの本質であり喜びです。生徒たちにも、その喜びを伝え、勉強を楽しんでほしいと願っています。単なる受験対策として時間を使うのはもったいない。人間は成長したい生きものであり、学んで成長することは、その欲求を満たしてくれます。そういうことを知れば、受験期の苦労も今後の人生の糧であることが実感できるはずです。

     

    とはいえ、特に浪人ともなると、やはり渦中にいる当事者や家族は、まるで難病にでもかかっているかのように苦悩します。この病は治療法が確立しています。合格すること。この一発で完治します。そういう意味では、私たち講師は、学習面において医者のような役割を果たしているともいえます。命がけの真剣さで医学部受験に臨む生徒と家族、その命=Life、人生をサポートする覚悟を常にもって指導しています。

     

    講師同士も刺激を与え合いながら

    覚悟はありますが、同時にアマチュアリズムも忘れたくありません。生徒は一人ひとり違い、状況も様々です。教えることに慣れてしまわない。そして常に謙虚に研鑽を続ける。たとえば日々発表される英語の論文を読み、試験に出そうなものを選んで問題を予想する。予想結果を精査することを続けていくと、精度がどんどん上がっていきます。時には、自分の作った予想問題と、まったく同じ受験問題が出題されることも。これは生徒のメリットに直接つながることもあり、喜びの大きい成果です。

     

    学科指導ももちろんですが、担任という役割も非常に重要です。生徒の様子を見ながら、時には学習にまったく関係ない本を薦めたりすることもあります。他校から来た先生は驚くかもしれませんね。他の講師のアドバイスの仕方、生徒への接し方を見て、互いに学んだり刺激を受けたりすることも多々あります。

     

    それは、単に試験の点数で成果を上げれば評価されるというわけではない、当校のユニークな部分に関わってきます。高い倫理性をもった医療人、ひいては人間を育てる。そのためには結果だけではなくプロセスが重要視されるからです。それらが、揺るぎのない総合力につながると考えるからです。

     

    合格という成果を超えた、人生の成果をもたらすこと。予備校としては変わっているのかもしれませんが、37年という年月の中で、そうやって培ってきたものがあります。YMSの初期に学んだOBの子弟が入学してくるのも、積み重ねてきた結果の一例でしょう。

     


    << 続きは「医歯薬進学(10月号)」でご確認いただけます。 >>

    医歯薬進学は、こちらからご購読いただけます。