医系大への羅針盤 医歯薬進学

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Close Up《未来の医療人をつくる場》

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  • 2019.07.12
  • 生徒様お一人お一人の人生に向き合う覚悟で
  • 東大螢雪会 代表
    栃木 拓郎

     
    人間的にも信頼できる質の高い講師陣が最大の強み
     

    昭和54年に東京大学の学生を中心に創設された東大螢雪会は、東京大学の現役の学生やプロ講師によるマンツーマンの個別指導が特徴の学習塾だ。医学部受験に特化した指導で名高いが、近年は小学生から社会人まで幅広い生徒層を対象に2,000名もの講師を抱え、オーダーメイドの学習プランで授業を行っている。40年にわたる独自のノウハウの蓄積を背景に、学習面のみならず、生活面を含めた全方位のバックアップ体制が生徒から厚い信頼を得ているという。その運営の指揮をとる栃木拓郎代表に話を聞いた。

     

    2,000人の講師が支える個別指導のクオリティ

    「授業の質は、講師の質と考えます」 栃木代表は開口一番、そう言った。その言 葉どおり、東大螢雪会が最も重視するのは講 師の質だ。螢雪会には現在2,000人ほどの講 師が在籍しているが、その選考基準は厳しい。 現役の学生講師の場合、東京大学の学生のほ か、慶應義塾大学医学部、東京医科歯科大学 医学部・歯学部、横浜市立大学医学部と千葉 大学医学部の学生に限られる。これは学生講 師自身がしっかりと勉強をしてきたかどうか を目安に、資質が求められるからだという。 プロ講師の場合はさらに採用基準が厳しく、 第一次で書類選考、第二次で指導科目の筆記 試験がある。英語なら英検1級以上の難易度 の問題で一定以上の得点が必要とされる。こ こまでならどの塾でもありそうだが、第三次 選考では最終学歴の卒業証明書や修了証明書 の提出が必須となり、それをクリアしてから 最終の面接に至る。

     

    東大螢雪会が最重要視しているのがこの面接だ。マンツーマンの個別指導をしている当会ならではの視点で、学歴だけではわからないプロ講師の指導実績なども加味しながら、個別指導に長けた講師かどうか、生徒に寄り添い、同じ目線で生徒の思いを共有できるかどうか、その人間性をも含めてじっくりと見極めて結論を出すのだ。

     

    その理由は、冒頭の“授業の質は、講師の質”という一言に表れている。個別指導を行う塾の最大の商品は講師だ。どんな商品でも品質保証はメーカーの責任になる。それは塾・予備校においても同様のはずで、だからこそ東大螢雪会では講師の質を最も重視しているのだ。

     

    学習を支える土壌まで全方位でバックアップする

    実際、東大螢雪会では生徒に紹介する講師の氏名や学歴などのほか、メールアドレスなどの個人的な連絡先も含めたプロフィールを示す。一般的な塾・予備校では、生徒と講師の間の個人的なやり取りを禁止するのが普通だが、螢雪会では生徒と講師の間で連絡を取ってもらうのは、全く問題ないと判断している。反対に、密接に連絡を取り合うことで両者のつながりが深くなるぶん、生徒の学習意欲の向上、モチベーションのアップにつながるというのだ。

     

    講師が生徒としっかりと向き合い、ただ学 習の支援を行うだけでなく、食事や睡眠がき ちんととれているかどうか、受験に対する不 安はないかなど、学習をするための土壌にも 注視し、すべての面からバックアップする体 制を築く それが指針なのである。

     

    だからこそ、講師の選定には気を使う。受験という生徒の人生を左右する、大きな責任が伴うのはもちろん、保護者に対して大切なお子さんの将来に関与するに足る人物であるという信頼性を担保しなければならないからだ。

     

    そこまで考えて採用している講師だからこそ、生徒との個人的なやり取りをしても問題ないという。これは東大螢雪会の事務局と講師、生徒、保護者の四者間で信頼関係が築けて初めて可能になるシステムであり、これこそが最大の強みと言える。

     


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