医系大への羅針盤 医歯薬進学

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学校紹介

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  • 2018.11.22
  • 愛知医科大学
  • 人が中心の医学教育

     

    情緒と品格を備えた医療人を育成

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    4学年次の「医療面接実習」。学生は模擬患者さんの症状をあらかじめ知らされておらず、その場で適切な判断をし、対処しなければならない。コミュニケーション能力やマナー、身だしなみなども評価の対象となる。

     

    患者さんにきちんと寄り添える「良き臨床医の育成」を目指して

    愛知医科大学は、建学以来「良き臨床医の 育成」を目標にした医学教育に取り組んでき ました。
    「良き臨床医」とは、患者さんにしっかりと向き合える高いコミュニケーション能力を備えているとともに、患者さんの安全を最優 先した医師であることです。このため愛知医 科大学では、医学部生としてのモチベーショ ンを高めるための教育を積極的に推進してい ます。
    4学年次に行われる「医療面接実習」や「基本手技実習」もその一つで、例えば「医療面 接実習」では、模擬患者さんを相手に、常に患者さんの視点に立った安全性の高い医療を提供するためには、どのような対応をすればよいのか、などを学びます。
    「基本手技実習」は、学生同士が交代で、医師と患者になって、頭頸部診察、胸部診察、腹部診察、神経診察のほか、バイタルサイン測定や基本的臨床手技、救急などを通して、医師としての診察時の配慮や適切な処置、視診、打診、聴診、触診など、確かな診療技能を習得します。

     
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    シミュレーションセンターでの4学年次「基本手技実習」。ここでは高機能のシミュレーターを用いた診療・看護技術の習得や静脈注射、超音波などの処置・検査技術の習得など様々なプログラムも提供している。

     

    これによって学生たちは、これから医師として仕事をしていくためには、何を学ばなければならないかを身につけていきます。
    4学年次において全国の医学部の学生を対象に行われる共用試験(評価試験)の OSCE(態度・診療技能を評価する客観的臨 床能力試験)に向けての、基本手技・医療面接実習で身につけた内容は、臨床実習に臨む 際の基礎となります。
    共用試験はOSCEのほかにCBT(コンピュータを用いた知識・問題解決能力を評価する客観試験)があり、これらに合格すると、4学年次の11月からは、いよいよ本格的な臨床実習が始まります。

     

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    鈴木耕次郎教授(放射線医学講座)による「放射線医学クリニカル・クラークシップ」(5 学年次)、「臨床科見学実習」(1学年次)、「統合講義」(2 学年次)

     

    良医になるための学びのステップ

    愛知医科大学医学部では、臨床実習教育前の低学年から実施している学内外での体験実習や見学実習が充実しており、最終学 年まで学外での実習を取り入れていること が特徴的です。4学年次まで開講されるプロフェッショナリズムでは、医療面接に必要な 基本的スキル、チーム医療における医師の果たす役割、医療を行う上で関与している他職 種とその役割、医師に求められる倫理規範などを学びます。3学年次から4学年次前半にかけては、医学知識を深めるため多く臨床医学の講義が行われます。並行して、地域医療 総合医学として、地域医療実践のための総合診療、プライマリ・ケアおよび地域包括ケア について学び、近隣の医院においてプライマ リ・ケアの実際を見学、その後、先に紹介しました基本手技・医療面接実習や臨床実習入門において、クリニカル・クラークシップに進むための基本的な技能・態度の修得を目指します。8月~ 10月に実施される共用試験(CBT・OSCE)に合格した者には、10月の白衣式でStudent Doctorの称号が与えられ、いよいよクリニカル・クラークシップが始まります。

     

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    宮地 茂教授(脳血管内治療センター)による「脳神経外科学クリニカル・クラークシップ」(5 学年次)。学生の左上腕には「STUDENT DOCTOR」のワッペンが。

     

    4 学年次後半から5学年次にかけては、大学病院で全科ローテート方式のクリニカル・クラークシップを行い、実際に患者さんに接して、医師にふさわしい態度や技能を身につけます。5学年次の11月以降は、クリニカル・クラークシップが選択制となり、学外病院もその対象に含まれます。こうして、診療チームの一員として診療に参加し、指導医の監督のもとに実際の診療を経験する中で、基本的診療技能、臨床推論の仕方、患者さんやメディカルスタッフとのコミュニケーションなどを 修得し、医療現場に立った時に必要とされる診断及び治療等に関する試行・対応力を養い ます。

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    IPE(Inter Professional Education)医学部看護学部合同授業。

     

    医学部看護学部合同授業

    愛知医科大学では2018年度より1学年次、 2学年次、4学年次において、他職種連携教育の一環として医学部看護学部での合同授業も始まりました。
    これは、「チーム医療」につながるテーマで、ディスカッションをすることが目的。1つのテーマを医学生、看護学生でディスカッション ることで、それぞれの役割の違い、患者さんを中心とした視点の違いに気づき、相手の求めるもの、相手の思考などの他者理解、自身の大切にしていることなど、自身の思考などの自己理解につながる学習となっています。教員と双方向のやり取りもでき、近い将来、医療チームとして共に働く際に、より円滑なコミュニケーションをとれることが期待されます。
    今後は薬学やその他の職種の学生との連携も計画しているそうで、大いに注目されます。

     

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