医系大への羅針盤 医歯薬進学

最新号/定期購読はこちら

MENU

学校紹介

  • school1709_03_01
  • 2017.07.24
  • 国際医療福祉大学 医学部・薬学部
  • 臨床実務教育に重きをおき、「チーム医療・チームケア」で活躍する医師・薬剤師を養成

     

    国際医療福祉大学は、1995年、日本初の医療福祉の総合大学として開学した。現在は栃木県大田原市、千葉県成田市、神奈川県小田原市、福岡県福岡市と大川市に5つのキャンパス、9学部22学科を設置している。2018年4月には、東京都港区に東京赤坂キャンパスを新設し、赤坂心理・医療福祉マネジメント学部と大学院医学研究科を開設する予定だ(設置認可申請中)。

    首都圏で43年ぶりの医学部が開設

    2017年4月、国際医療福祉大学成田キャンパスに医学部が開設された。今回の開設は国家戦略特区で認定されたものであり、首都圏では実に43年ぶりの医学部開設が実現した。

    成田キャンパスは、国際医療福祉大学5つめのキャンパスとして2016年4月に新設された。成田看護学部看護学科、成田保健医療学部理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、医学検査学科を擁し、今年新たに医学部医学科が加わり3学部6学科となった。場所は京成本線「公津の杜駅」の駅前という絶好の立地であり、東京駅から70分程度と都心からの通学も可能だ。

    2020年には成田市内に国際医療福祉大学成田病院を新設するほか、国際遠隔画像診断センターや感染症国際研究センターなど国際的な施設の開設も予定しており、成田市と共同で提案した「国際医療学園都市構想」の実現をめざしている。

     
    school1709_03_02
    医学部棟(2017年5月現在)
     

    school1709_03_03
    国際医療福祉大学成田病院 完成予想図
     

    school1709_03_04
    ICU シミュレーション室 完成予想図
     

    school1709_03_05
    オペシミュレーション室 完成予想図
     

    これまでにない新しい医学教育

    国際医療福祉大学医学部では、国内外の医療協力で活躍できる総合診療力を持った医師の養成をめざしている。これを実現するため、国際性を重視した、これまでにない水準の医学教育を行う。具体的には、1・2年次は医学に関する大多数の科目で英語による授業を行う。専任教員は、大学設置基準で定める教員数160人に対し海外での教育や臨床経験豊富な人材を中心に300人以上が着任する予定で、このうち外国人教員は、政府の要請である10人程度を大幅に上回る30人に達する見込みである。英語による授業についていけるか心配な学生がいると思うが、入学直後より英語力を高めるための集中的な授業や補習があるので入学試験に合格した英語力があれば問題ない。

    また、理解のしやすさと効率化の両立をめざした「器官別統合講義」をはじめとする、基礎医学と臨床医学を統合したカリキュラムを編成している。これにより、4年次からの90週にわたる診療参加型臨床実習を可能にした(日本の平均は54週、世界水準は72週)。海外学術交流協定を結んでいる世界各国の大学や医療機関での海外臨床実習は必修となっている。6年次に実施し、実習期間は4週間以上を予定している。 キャンパス内には世界最大級となる5,000m²を超える医学教育シミュレーションセンターを設置するほか、キャンパス外にも4つの附属病院や臨床医学研究センターという位置づけの豊富な関連施設があり、臨床に強い医師を育てるための実習施設も充実している。

    医療福祉の総合大学である国際医療福祉大学の特徴的なカリキュラム「関連職種連携教育」は4年次に実施する予定だ。他学部の学生と学部・学科の枠を越えたチームを組み、「チーム医療・チームケア」を実践して職種間連携を修得する。

    医師国家試験・米国医師免許試験に向けた万全の体制

    日本の医学教育を牽引してきたエキスパートや国内外の大学・病院・学術団体などの第一人者が教員として多数在籍し、医師国家試験対応の総括講義など、国家試験に向けての手厚い指導が行われる。図書館の隣には24時間体制の専用自習室も整備される。米国医師免許試験(USMLE)の受験も推奨しており、受験のための対策講義などを行う。

    充実した学生生活を支援するサポートシステム

    ●医学教育統括センター

    世界水準を上回る医学教育を実践するには、医学教育に熱意を持った、多数の専任教員を配置する組織を作り、カリキュラムの編成や評価などの権限を集中させることが必要だ。国際医療福祉大学医学部では、専任教員25人や兼務の教員で構成する医学教育統括センターを設置している。センター長には、長い間アメリカで臨床現場と医学教育に携わってきた、前スタンフォード大学医学部准教授の赤津晴子教授が就任した。

    ●学費サポート

    学費は私立大学医学部で最も安い6年間で1,850万円に設定され、医師をめざす学生に広く門戸が開かれている。
    さらに、一般入試の成績上位合格者30名を、医学部特待奨学生として選抜する。医学部特待奨学生には最大6年間で1,400万円を奨学金として給付する。入学金を除く6年間での学生納付金は300万円となり、国立大学以下の金額になる。
    ※奨学金は各年度の学生納付金に振り替え

    ●国際学生寮「成田インターナショナルハウス」

    成田キャンパスから自転車で約20分の場所に学生寮がある。全室個室。留学生優先だが、日本人学生の入寮も可能だ。併設する食堂では朝食と夕食を提供する。各フロアにセキュリティを完備し、管理人が常駐している。

    ●大学院医学研究科

    国際医療・保健に貢献する人材育成・情報集積の拠点をめざし、2018年4月、大学院に医学研究科公衆衛生学専攻(修士課程)と医学専攻(博士課程/4年間)を開設する予定だ(設置認可申請中)。

    第1期生には、一般入試と大学入試センター試験利用入試合わせて3,393人から、高倍率を勝ち抜いた120人と、海外からの留学生20人を加えた計140人の俊英が集まった。20人の留学生のうちベトナム、ミャンマー、モンゴル、カンボジア、インドネシアの各国政府や大学から推薦された留学生は全国トップクラスの成績優秀者たちで、授業料のほか在学期間中の生活費などを大学が全額負担する。彼ら留学生たちは、将来母国の医療を担うリ
    ーダーとして活躍することが期待されている。気概ある留学生とともに学ぶグローバルな学修環境も、国際医療福祉大学医学部の大きな特長だ。

     
    school1709_03_06
    模擬診察室での実習
     

    キャンパスの中に医療福祉施設を併設

    薬学部を設置している大田原キャンパスは、東京駅から東北新幹線で約70分の那須塩原駅を下車し、スクールバスで約20分の場所にある。

    緑豊かなキャンパスは、東京ドーム約5.5個分に相当する26万平方メートルの広大な敷地に、学修・研究設備を備えた15棟の校舎とさまざまな施設を整備している。特に、キャンパスの中に、クリニック、リハビリテーションセンター、在宅ケアセンター、特別養護老人ホーム、児童心理治療施設など6つの大学附属・関連施設が併設されているのが大き
    な特長だ。日々の学生生活の中で、常に高齢者や障害を持つ人々と触れ合える機会があり、教育・医療・福祉が一体となった、医療福祉専門職をめざす学生には理想的な教育環境を実現している。

    キャンパスには薬学部のほか、保健医療学部、医療福祉学部の3学部8学科があり、4,000人を超える学生が学んでいる。

     
    school1709_03_07
    大田原キャンパス
     

    臨床薬学教育を強化した充実の実習施設

    薬学部が開設されたのは2005年4月。北関東初の薬学部として誕生した。翌2006年に6年制へと移行した。薬局で処方せんどおりに調剤するだけでなく、医療現場において、医師、看護師やほかの職種とチームで患者に対応できる、臨床に強い薬剤師の養成をめざしている。

    そのため、薬学部の校舎である薬学棟には十分な設備が整っており、模擬病院薬局、模擬保険薬局、模擬診察室、TDM 測定室など、3階全フロアを占める医療系実習施設も充実している。

    また、国際医療福祉大学には、国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)、国際医療福祉大学塩谷病院(栃木県矢板市)、国際医療福祉大学三田病院(東京都港区)、国際医療福祉大学熱海病院(静岡県熱海市)の4つの附属病院と、臨床医学研究センターという位置づけの関連施設として、山王病院(東京都港区)、高木病院(福岡県大川市)、福岡山王病院(福岡県福岡市)など多数の施設があり、学生たちは非常に恵まれた環境で臨床実習を行うことができる。新たな附属病院として2017年9月、千葉県市川市に国際医療福祉大学市川病院が開設する。また2020年には千葉県成田市に、国際医療福祉大学成田病院が新設される予定だ。

    医療福祉総合大学ならではのカリキュラム

    このような充実した教育環境に加え、さらに恵まれているのは、この大学が医療福祉の総合大学であるということ。薬学部(薬学科)、保健医療学部(看護学科、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、視機能療法学科、放射線・情報科学科)、医療福祉学部(医療福祉・マネジメント学科)の3学部8学科が集結する大田原キャンパスでは、さまざまな専門職をめざす学生が集まっているため、学科間の垣根を越えて学生や教員と交流することで、ほかの職種に対する理解も深まる。

    また、医療福祉の総合大学という特長を生かした教育が「関連職種連携教育」だ。学部・学科を横断したチームを編成し、医療福祉現場で実習を行うのが大きな特長だ。カリキュラムを見てみると、まず1年次の早期体験実習(医療福祉施設見学)に始まり、2年次の「関連職種連携論(講義)」、3年次の「関連職種連携ワーク(問題解決型学修)」、最終ステップとなる5年次(他学部は4年次に履修)の「関連職種連携実習(臨床実習)」へと進む。

    「関連職種連携実習」は、3学部8学科の学生がチームを編成して行われる。実習の内容は大きく2つある。1つはさまざまな職場を見学・体験し、他職種の業務の理解を深める。もう1つは、提示された患者情報を収集して病態を見極め、チームで医療福祉サービスの計画を立案し、実習先の医師やスタッフを前にしてケースカンファレンスを行うことだ。実践的な実習で、「チーム医療・チームケア」を体得する。

     
    school1709_03_08
    国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)
     

    school1709_03_09
    関連職種連携実習
     

    「第13回学生&企業研究発表会」で金賞受賞

    栃木県内の大学など19の高等教育機関で構成される「大学コンソーシアムとちぎ」主催の「学生&企業研究発表会」が毎年開催される。「地域社会活性化」、「環境エネルギー」、「ものづくり」、「医学・医療・福祉」の4分野で、学生主体による研究や活動内容を発表し合うユニークなイベントである。2016年開催の第13回発表会で、国際医療福祉大学薬学部は「医学・医療・福祉分野」に4グループ(口頭発表3、ポスター発表1)が参加し、「栃木県における女性特有疾患の問題と対策」をテーマにしたポスター発表で5年生3人のチームが金賞を受賞した。ほかの3グループは奨励賞などを受賞した。

    充実した学生生活を送れる安心のサポートシステム

    薬学部では、学生たちが充実した学生生活を送りながら着実に自分の未来を切り拓いていけるよう、さまざまなサポートシステムを用意している。

    ●チューター制

    学生10~20名に対し1人の教員が、授業をはじめ学生生活全般にわたり相談相手となりサポートを行うチューター制度を導入している。

    ●薬学共用試験・国家試験サポート

    低学年次から薬学共用試験・薬剤師国家試験を視野に入れた対策を行い、4年次からは総復習講義が行われる。5年次は薬剤師国家試験を意識した集中講義を実施し、6年次は基礎薬学の復習、分野横断型演習、直前講習に力を入れる。こうした努力が実り、2015年度・2016年度とも薬剤師国家試験は合格率99.1%を達成している(受験者数100人以上の大学で合格率全国1位)。

    ●学費サポート

    薬剤師志望者を支援するため、6年間の学費を990万円と低額に設定している。また、授業料の最大100%相当額の奨学金が給付される特待奨学生制度をはじめさまざまな奨学金制度があり、進学の機会を大きく広げている。
    ※2016年度全国私立大学薬学部の平均学費は6年間合計1197.4万円(日本私立薬科大学協会資料参照)

    ●学生寮「若草寮」

    大田原キャンパスまで自転車で約20分の場所に学生寮がある。自然災害の被災者や家族の経済状況を考慮して入寮者を選考している。

     
    school1709_03_10
    病院・薬局事前実習I
     

    school1709_03_11
    化学系薬学実習Ⅱ(天然資源)
     

    school1709_03_12
    コミュニケーション実習
     

    school1709_03_13
    医療系薬学実習Ⅱ
     

    大田原市の市街地には大型スーパーマーケットやレストラン、カフェ、コンビニなどの商業施設が揃い、生活も便利だ。また大田原キャンパスには全国から学生が集まるため、ひとり暮らしの学生は約7割にもおよぶ。こうした理由から学生向けのアパートも充実している。家賃は3万円~4.5万円(駐車場付き)で東京圏の半分程度。また、同じアパートや近所に同級生や先輩が暮らしているので安心して生活ができる。

    部活動やサークル活動は活発に行われており、ボランティア系の部・サークルが多いことも同大の特長だ。近郊には温泉地や那須ガーデンアウトレット、スキー場などがあり、レジャー・観光スポットにも恵まれている。

     
    school1709_03_14
     
    school1709_03_15