医系大への羅針盤 医歯薬進学

最新号/定期購読はこちら

MENU

ピックアップ

  • pickup2011_02
  • 2017.10.17
  • 患者さん一人一人のトータルケアを目指し、心臓専門のクリニックを開業
  • 日本一のハートセンター設立に向けての第一歩

    新横浜ハートクリニック 院長 宮山 友明(循環器内科医)

     

    高校3年生になるまで外交官志望で文系クラス。ところが国境や言葉に関係なく、世界で活躍したいという思いから医学部への進学を志し、3年生になってから担任にクラス変更を直談判。見事に千葉大学医学部に合格を果たした宮山友明先生。「患者さんが安心して頼れる医療を提供したい」と心臓病専門のクリニックを開業したばかりの先生に、循環器内科を目指した理由や理想の医療について語っていただきました。

     

    医療技術の進歩により治療の幅が広がる循環器内科

    ー宮山先生の専門は循環器内科ということですが、どのような病気を診るのでしょうか。

    簡単に言うと、心臓と血管を診るのが循環器内科です。心筋梗塞や狭心症といった命に関わる心臓の病気はもちろん、全身を巡る血管を対象としています。病院によっては頭部の血管も循環器内科の医師が協力して診察する場合がありますし、高血圧や糖尿病といった生活習慣病も循環器内科に大きく関わってきます。

     

    ー最初から循環器内科を志望していたのですか?

    いえ、これといった専門を決めていたわけではなく、なんとなく救急科に行きたいなと思っていました。テレビにも出てくるし、わかりやすいでしょう。単純な憧れみたいなものですね。

    救急科の医師は、救急車で運ばれてきた患者さんの命を救う処置を行ったら、その後は各診療科に引き継ぎます。最初の、生死に関わる部分を担当するのが救急科です。

    実際に研修医として救急の現場に立って感じたのは、自分は予防医学から生死に関わる部分まで幅広い分野を診たいという思いでした。命を救った患者さんが元気になって、家に帰るまで。もっと言えば、患者さんが家に帰ってからも病気が再発しないようにするにはどうすればいいか。そういうところまで踏み込んだ医療がしたいと思ったのです。となると、合致するのが、循環器の分野でした。実際に、救急科から循環器系の医師に患者さんをつなぐことが多かったというのもあります。

     

    ー循環器には外科と内科がありますが、内科を選んだ理由は?

    外科手術を行う場合も術前の検査をするのは内科ですし、術後に患者さんをケアするのも内科です。患者さんの生死に関係するところから、日々の生活に寄り添うところまで、幅広く関われるという点が自分の希望に合っていました。

    それに、自分が専門医になった頃から、循環器系の病気では内科医がカテーテルで治療できる分野が拡大しました。例えば冠動脈の狭窄や閉塞の治療は、10~20年前まではバイパス手術でしか治せませんでしたが、今はカテーテルでの治療も可能です。弁膜症や心不全など、いろいろな治療が内科で行えるようになってきたというのも、内科を選んだ理由ですね。

     

    ー研修医時代に専門分野を絞りこんでいったのですね。

    研修医の2年間、スーパーローテーションで各科を回りながらずっと考えていました。現場に立ってみて、初めてわかることは多いです。学生時代に自分が進む分野を決めている人も2~3割はいると思いますが、実際にその通りに進む人は半分ぐらいじゃないかと思います。

    自分は不器用だから外科に向かないと思っていた人が外科に進むことも、反対に、我こそは外科医と思っていた人が途中で内科に変わることもあります。進路は変わって当たり前ぐらいに考えて、あまりとらわれる必要はないと思いますね。

     

    ーそんな研修医時代の思い出はありますか?

    研修医時代の2年間はすごく楽しかったです。新宿にある国立国際医療センター(現・国立国際医療研究センター)で研修をしたのですが、ここは日本で初めて研修システムを作った病院で、全国から研修医が集まってきます。同期が50人ぐらいいて、やる気に満ちた人に囲まれていましたし、先生方もとても熱心に教えてくれました。お金はなかったですけど、人生お金じゃないなって実感しました。仲間がいて、がむしゃらに頑張っていた最後の青春時代のような感じでした。

     


    << 続きは「医歯薬進学(11月号)」でご確認いただけます。 >>

    医歯薬進学は、こちらからご購読いただけます。