医系大への羅針盤 医歯薬進学

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  • 02
  • 2018.12.25
  • 生物学専攻から一転、
    歯科医の道へ
  • 父親と手を携えて地元密着型の歯科医院を営む

    森山歯科医院 院長
    宮﨑 さゆり(歯科医師)

     

    生物が好きで、筑波大学では生物学を専攻し研究者を目指していた宮崎さゆりさんは、卒業間際に進路を変更。子どもの頃から父親の姿を見て慣れ親しんでいた歯科医になろうと決意します。歯学部に編入後は懸命に勉強し、卒業。結婚して母となり、日々の診療に追われる日々ですが、「人と接する仕事ができて幸せ」と語ります。地元・埼玉県新座市に医院を構え、お父様の跡を継いで院長になった宮﨑さんに、これまでの道のりと現在の仕事ぶりをお聞きしました。

     

    生物の授業が大好き 筑波大学生物学類に進学

    ー筑波大学に入学した時点では生物学を専攻されていたとか。

    はい。高校1年生の時に生物の授業の面白さに目覚め、将来は生物学者になりたいと思い、筑波大学第二学群生物学類に進学しました。ちょうどバイオテクノロジーが急速に発展していた時期で、研究者に憧れたんですね。父が歯科医師なのですが、すでに姉が歯学部に進学していたこともあり、自分は好きなことがしたいと思ったのです。

     

    ー進学されていかがでしたか。

    筑波大学は専門の授業が充実していて、自分が思い描いたとおりに一日中好きな生物学の勉強ができ、とても幸せでした。また、友人とお互いの宿舎を行き来したり、あちこち旅行に行ったりと、大学生活を満喫しましたね(笑)。

     

    ーそれがいつ頃どんなきっかけで、歯科医を目指すことになったのですか。

    卒業研究で、ショウジョウバエを使った遺伝学の研究をしていた時のことです。餌づくりから行い、交配させて系統を維持し、ひたすら実験を繰り返してハエと論文と向き合う日々でした。それこそ誰とも話さない日もあって…そのうち、ふと自分はもっと人と接する仕事がしたいーーーそう思ったんです。その時に頭に浮かんだのが、小さい頃からなじみがあった父の職業、歯科医の仕事でした。
    もう一つ、本音を言うと、同じ学部の同級生たちが私よりもっと熱心で、研究ひと筋で生きていく覚悟ができていたのに比べて、自分にはそこまでの情熱はないーーーそう感じてしまったのです。

     

    ーそれで歯学部を目指すことになったのですね。ご両親の反応はいかがでしたか。

    両親は、私が生物学を専攻した時は、「自分の好きなことをやりなさい」と背中を押してくれたのですが、歯学部に行きたいと言った時には、逆に反対されてしまいました(笑)。親にしてみれば、もうすぐ娘が大学を卒業して、やっと肩の荷が下りるという時に…という思いもあったでしょう。それより何より「歯科医にでもなるか」という軽い気持ちではいけない、と思ったようです。

     

    ーそれでも許してもらえたのですね。

    そこはひたすら頭を下げて「行かせてください」とお願いして、受験させてもらえることになりました。なるべく両親に負担をかけないように、編入が可能で自宅から通える大学を探し、日本大学歯学部に入学しました。筑波大学を卒業してすぐ、2年生からの編入です。

     


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