医系大への羅針盤 医歯薬進学

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  • 2018.05.15
  • 親や教師の言いなりで医学部を目指すな。いい医者になって生き残れ!
  • 独自のメソッドで医学部合格に導く受験の神様

    緑鐵受験指導ゼミナール 代表 和田 秀樹(医師)

     

    精神科医として、大学教授として、そしてなにより受験指導の神様と称される和田秀樹先生。多くの分野にわたる膨大な著書に加えて、映画好きが高じて自ら監督した映画『受験のシンデレラ』はモナコ国際映画祭で四冠を授賞するなど、マルチに活躍していらっしゃいます。「苦手な科目があっても大丈夫!」という独自の和田式メソッドで多くの受験生を大学合格に導いている和田先生に、医学部を目指す受験生へのメッセージを伺いました。

     

    「やり方」の工夫が結果を分ける

    ー先生は「正しい勉強法を知っているかどうかが合否を分ける」とおっしゃっていますが、その意味を教えてください。

    例えば一流のスポーツ選手で、完全に自己流でうまくなったという人はほとんど聞いたことがありません。ゴルフで前に飛ばない人が自己流のスイングを何千回練習しても前に飛びませんよね。ちゃんとしたコーチに教わって、うまくなる練習をしないと。ところが勉強だけは、親も学校もあまり「やり方」を教えないのです。授業でのノートのとり方も、家での復習の仕方も、誰も教えない。繰り返しノートに書くとか、自力で解けない問題をひたすら解こうとするとか、とにかく自己流で何とかするしかないのです。
     

    ーつまり、勉強の「やり方」に問題があるということでしょうか。

    どの勉強法が正しいかは個人差もあると思いますが、最近の受験生はうまくいかなかったときに「やり方を変えてみる」という発想が少ないように感じますね。
    よく、東大出身の親を持つ子どもは高い確率で東大に進学すると言われます。僕の信念でもあるのですが、これは遺伝ではなく「やり方」が伝承されているからだと思っています。僕の親は東大出身ではないですし、自分の頭がいいから東大に行けたとも思っていません。中学から灘に進みましたが、ここで勉強の「やり方」を知ることができたから合格できたのだと思います。
    学校の授業で「やり方」を教えてくれたわけではありません。クラスメイトや先輩たちと勉強のやり方を教えあったり、考えたりして工夫しました。

     

    私と同期で、灘高から東大の理Ⅲに現役合格したのは90人中19人でしたが、彼らは全国模試で100番以内に入るとか、A判定を取るとか、そういった発想はしません。「440点満点で290点取れれば受かる」という考え方をします。
    僕の場合は国語が苦手で、東大オープンで一番悪い時には80点満点で12点ということもありました。それでも数学と理科で200点、英語で80点取れれば、国語が12点でも受かる…そういう発想をします。数学も満点を狙わなくてもオーソドックスな問題に焦点を絞れば、解法を覚えればいいと算段がつく。勉強の「やり方」を知らないと、受かるものも受からなくなっちゃう。これが第一の問題点です。

     

    第二の問題点は、受験生と言いながら、志望校対策をしていない人が多すぎます。
    医師国家試験で教科書を使って勉強する人はいません。出題範囲が膨大すぎるので、いわゆる過去問を使って勉強します。ところが、試験に出ないところの勉強のほうが多いくらいの受験生がいるんです。大学によって出題傾向が違うから、それに合わせて勉強しなくちゃいけないのに。
    例えば二次試験の英作文。二次試験において英作文対策はとても重要なのですが、偏差値が同じぐらいで自由英作文の北海道大学と、自由英作文に和文英訳がプラスされる岡山大学では対策が全く異なります。自由英作文というのは英訳とは異なり、英文の作り方がうまい人=英訳しやすい日本語を思いつける人が受かる、そういう対策なんです。一方、和文英訳は指定された文章を英訳しますから、語彙力が問われますし、文法のミスもできない。

     

    英語は北海道大学のほうが楽ですが、理科では岡山大学の生物がセンターレベルなのに対して、北海道大学はものすごく細かい知識が問われたりします。岡山大学を受ける人は英語に時間をかけたほうがいいし、北海道大学の人は生物に力を入れるべきなんですね。
    同じ偏差値でも大学によって出題傾向が異なるので、志望校対策は必須なのです。
     


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