医系大への羅針盤 医歯薬進学

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和歌山県立医科大学

〒641-8509 和歌山市紀三井寺811-1

概要

知識に偏重した従来型の教育を脱却して知識・技能・態度(倫理観)を総合的に育成でき、構造・機能、臓器別の横断的・総合的なカリキュラムを導入することによって臨床・研究能力の高い医師の育成ができるようにカリキュラム改革を行った。改革の骨子は、各学年で修学の状況を確認し、重要な内容については繰り返すことも加味しながら段階的な統合教育をめざすものである。主として1年次はリベラルアーツ(教養教育)が中心で、医学部への準備教育や自然科学、社会人としての教養、医師としての倫理を学ぶ。また、2年次・3年次には臨床の基礎となる基礎医学の領域を中心に学ぶとともに、約2か月間の基礎配属において研究に親しむ。4年次から6年次には臨床医学の基礎的な内容を学ぶとともに、臨床の現場での臨床実習を行う。これらの課程では、従来の講義形式の授業と並行して、自分自身で問題点を発見し、解決する問題解決型の教育を多く取り入れている。患者の心の痛みにも目を向け、社会的な支援システムなども理解し、地域医療にも早期から慣れ親しむためのケアマインド、地域医療マインド育成にも力を入れている。平成27年度から国際化に対応したカリキュラムに改訂した。

教育の特色

教養教育科目の授業は1年次から2年次にかけて行われる。人としての幅広い見識と、専門医学への準備としての基礎知識を身につけることを目的としている。また、入学の早い時期に医療の現場を体験する「早期臨床体験実習(Early Exposure)」を実施し、医学及び医療に対する関心を高め、これから医学を学ぶにあたっての問題意識を深める本学独自のカリキュラムがある。  基礎医学科目の授業は2年次から3年次にかけて行われる。「基礎医学」は医学の原点であり、臨床医学と表裏一体をなすもので、肉眼解剖から遺伝子レベルに至る人体の構造と機能を学び、さらに病気の病態、病因、薬物の作用および社会と疾病との関わりについても学ぶ。  また、最後の約2か月間は各講座に少人数で配属され、自分お興味あるテーマを選び、基礎医学の研究室で実際の研究に触れる機会がある。臨床医学科目は4年次から始まり、病気の診断、治療、予防について学ぶ。臨床実習は5年次から6年次前期の1年半、少人数に分かれて行われる。医療の現場を体験しながら、良き医師としての態度や知識・技術を身につける場であり、教科書からは得がたいものを自ら学び取る。講義には、臓器別に疾患をとらえた系統的講義と各科の特徴をふまえた講義があり、臨床医学を総合的に理解するための工夫が凝らされている。  6年間の教育の中で、特に重点的に行っているのが地域医療教育で、地域医療マインドの啓発のため和歌山県内全域にわたる種々の医療、福祉施設において1年次から6年次までの継続的な地域とのふれ合いをカリキュラムに導入。1年次の夏休み(7月~8月)に地域中核病院で医療現場を体験させる早期臨床体験実習(Early Exposure)、同じく2年次に県内の老人福祉施設で老人医療の現場を体験させる地域福祉関係施設体験実習を行っている。また、3年次には保育所、4年次には障害者施設、5・6年次には地域中核病院などで臨床実習を行うことになる。  県民医療枠で入学した学生は、卒業後の研修プログラムで専門医コースあるいは博士(臨床研修医)コースのいずれかを選択し、前者では卒業後9年間、和歌山県の地域医療を担いながら専門医の取得のための研修を行い、後者では卒業後5年間(初期・後期研修)は和歌山県の地域医療を担いながら研修し、その後は地域中核病院での勤務を継続し、本学大学院に入学(社会人入学)、臨床研究を行うことになる。

全国医歯薬大学一覧

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